基本沈み気味の地味日記
2010
なんとなく目にして気になったもので、昨夜BSハイビジョンでやってたドキュメント番組を見てました。インド人監督の訪ねる日本の同人誌文化の周辺、みたいな作品。
よく見るこの手のレポートって、取材される人の人選がどうも納得できないことが多いのですが(なんでこんな奴に代表して語られなアカンねん) 今回はそういうこともあまりなく、外国人監督ってフィルターを通してあるせいかヘンに萌え萌えもエロエロもしてなくて、一歩引いたスタンスの良い番組でありました。
同人誌印刷屋さんのおっちゃんが工場でビール接待してくれるのがリアルでした(笑)冬コミ前とか印刷屋さんも大変だもんねー。
んがしかし!
よく見るこの手のレポートって、取材される人の人選がどうも納得できないことが多いのですが(なんでこんな奴に代表して語られなアカンねん) 今回はそういうこともあまりなく、外国人監督ってフィルターを通してあるせいかヘンに萌え萌えもエロエロもしてなくて、一歩引いたスタンスの良い番組でありました。
同人誌印刷屋さんのおっちゃんが工場でビール接待してくれるのがリアルでした(笑)冬コミ前とか印刷屋さんも大変だもんねー。
んがしかし!
実は全体的にはこの番組、静かで淡々としたホラー映画を彷彿とさせる雰囲気だったのです。
というのも番組のもう一つの柱になっていたのが、コミティア(オリジナルオンリーの同人誌即売イベントね)で見つけた二人の女性作家さんの姿でね。
これがもう偶然知り合ったように見せかけて、ホントはリサーチにリサーチを重ねたんじゃないの?オーディションでもしたんじゃないの?というほど対照的な二人だったんです。
片やまがりなりにも自作が本として出版されていて、肩書きは「漫画家」。作風も一般向けのゆるーい日常マンガっぽいの。
もうお一人はビームとかに載っていそうな情念の濃そうな劇画風マンガを自費出版。
それぞれ自宅へも訪ねてインタビューしてたんですけど、「漫画家」さんの方は、場所も明るいダイニングキッチンで、マンガのネタになったというダンナ様と、にこやかに受け答えしてるわけですよ。
理系男子だというダンナさんはなるほどこぎれいな男前で、監督とも英語で直接質疑応答したりしてるわけですよ。
転じて「同人誌作家」さんのお宅はというと、線路に近いこみいったあたりに建つ昔ながらの日本家屋。薄暗いお茶の間で(ほんとに色味が暗かった!)矢野兵頭似のダンナさんは「お互いに好きなことをしてるのがいちばん」と奥様に背中を向けてミクシとか見てらっしゃるんですよ。
実際のこのお二方がどういうものなのかはわかりません。
が、映像から伝わってくるものはどう考えても、「明と暗」、「上流と下流」、「洗練と鈍重」なの!!
この対比は番組後半にもさらに続き、「漫画家」さんは母校のマンガ部を訪ねて、女子高生ときゃっきゃ言いながらマンガかいてんの。
なのに「同人誌作家」さんは、「酷評されたことがトラウマになって、自分の中で封印していた過去の作品を、師と仰ぐ大学教授に見せに行く」
…ってもう!なんやねん!全体的にこっちのお姉ちゃん生き様自体が70年代四畳半やねん!!もぉぉぉ!!
ドキュメントって、実在の素材を写していながら監督の恣意的な作品なんですね!なんかもう残酷なまでの対比を感じさせられちゃって。
あー怖かった。
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